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グループアイドルの時代

ここ10数年間あまり、アイドルの世界は、多数のメンバーにより構成されるグループ・アイドルの時代だったと言えるでしょう。

複数のメンバーで織りなす人間関係の興味深さ、集団パフォーマンスの魅力やチームワーク、そしてメンバーひとりひとりの個性などが混然一体となったグループ・アイドルは、きわめて強力なエンタメ・コンテンツです。

大人数のグループを運営するためには、かなりの資金とスタッフ数が必要となるので大変かと思う訳ですが、一定のファンがつくと、相応に安定した利益が見込めるのかもしれません。無論「当たれば大きい」のでしょう。

チェック柄の服を着た若い女性の画像

大手系事務所(レコード会社)に属する幾つかのアイドルユニットは大成功を収め、多方面で活躍をしています。

また、首都圏を中心に多様な新鋭アイドルが地道な活動を展開し、そして全国各地にはご当地アイドルグループが生まれています。

複数のグループが出演する「対バン形式、フェスティバル形式」のコンサートが盛んに開催されており観客を動員しています。

さらには、青少年層を中心にK-POP勢も大人気です。毎年のように新しいグループが現れ、ミュージック&カルチャーシーンを席巻しています。

テアトルアカデミーのアイドル事業の推進

グループ・アイドルのブームが、安定的に続いているわけですが、テアトルアカデミーにおいても、数年前より、各スクール(本校・地方校)ごとに、幾つかのアイドルユニットが活動しています。小学生~高校生のメンバーにより構成されており、その地域の各種イベントに出演する機会もあります。

SiAM&POPTUNeや後述のsora tob sakanaのように、大手レコード会社よりCDメジャーデビューを果たした例もあります。

テアトルアカデミーが、どのようなコンセプト・経緯でアイドル事業を推進する事に至ったのか、その事については当サイトでは把握していません。

そこで推測してみると、昨今の女性アイドルグループの隆盛にヒントを得て、本格的にアイドルを創るプロジェクトを始動させたのでしょう。そして、レッスン生たちの中から、歌やダンスが好きな子やアイドル志向がある子たちを選抜したのだと考えられます。

テアトルのレッスン生(子供タレント)は、演技をはじめとする芸能(表現)の基礎を、しっかりと学んでいます。

そういった基礎の出来ている子たちの中から、アイドルとしての将来性を感じさせる子を選ぶ。この手法は理にかなっていると言えるのかもしれません。

レッスン生に活躍の場を与える、という点においても、アイドル活動は意義があるのでしょう。

また子供タレント(子役)からアイドル活動への移行は、スムーズにいきやすいのかもしれません。また逆に、まだ確固たる進路が決まっていない10代であれば、アイドルから役者・タレントへの移行(あるいは芸能界からの引退)も割と無理なく行えそうです。

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「ふらっぺidolぷろじぇくと」を展開

現在テアトルアカデミーには、「ふらっぺidolぷろじぇくと」というアイドルプロジェクトがあります。

小学生~10代の女の子たちが参加しています。プロジェクトメンバー(レッスン生)は、「研修生」と呼ばれています。

プロジェクトの活動のメインは、まずはレッスンになりますが、各種イベントに出演し、お客さんの前でパフォーマンスも行っています。

研修生ではありますがブログやツイッターで情報発信を行っており、彼女たちを応援するファンの方もいます。

いわば「アイドルの卵」です。今はマイナーな活動かもしれませんが、将来、コンサートを開いたり、CDリリースや楽曲等のネット配信をするなど、さらに規模の大きな活動を展開できる可能性もあります。

テアトルのスクールで学びたいアイドル志望の方は、通常のオーディションに応募すればOKです。

sora tob sakana

大手レコード会社からCDデビューすることを、一般的には「メジャーデビュー」と言います。

(ちなみに、大手レコード会社を通さずにリリースする形態をインディーズと言います。)

2014年に結成されたsora tob sakana(ソラトブサカナ)が、満を持してメジャーデビューを果たしたのは2018年。もともとは、「ふらっぺidolぷろじぇくと」に所属していた10代の女性4人組のグループです。(2020年解散時のメンバーは3名)

サウンドプロデューサーに外部より気鋭のミュージシャンを起用し、他のアイドルグループと差異化を図ろうとする姿勢がうかがわれました。まっすぐで初々しいヴォーカル。どこかしらひんやりとした空気感を漂わせるエレクトロ/ポストロック系の緻密なサウンド。いわゆる「楽曲派」の一翼を担っていました。新鮮に感じるリスナーも多かったようです。

東京を基盤にした活動展開で、単独ライブを定期的に行っており、TOKYO IDOL FESTIVALをはじめとするアイドル系フェスにも積極的に出演。TVアニメのオープニングテーマに抜擢されたり、TV番組にレギュラー出演するなど、活躍の場を広げていました。

惜しまれながら2020年9月6日をもって解散しましたが、sora tob sakanaはしっかりと、21世紀のアイドル史にその名を刻んだのではないでしょうか。

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